大学卒業後に今の会社へと入社して10年。私はその間、変わりばえのない仕事に日々を費やしてきました。ある時期には、単調な仕事から抜け出したい、周りから認められたいといった気持ちから簿記検定にチャレンジし、最終的に簿記1級の資格まで取っています。
ですが、社内には簿記上級の資格を持つ同僚がいて、残念ながら業務で活かされることはなかったのです。そんなことがあってから、私はもし次に資格を取ることがあれば、自分の力で稼ぎ、独り立ちできる資格にしようと考えていました。
それはいつしか、「どうせやるなら人の役に立てる仕事がしたい、いつかそのための資格を取ろう」という思いに変わっていきました……。
そんな私が強く興味をひかれたのが、マッサージや指圧など、人の体の痛みをやわらげる技術でした。ストレス社会と呼ばれるようになって久しい今の世の中、肩や腰などの慢性的な痛みに悩んでいる方は、私の周りにも大勢います。
そうした痛みを改善できれば、その人は喜んでくれるでしょうし、将来独り立ちを目指す技術としても悪くない。私はそう思ったのです。とはいっても、整体師、マッサージ師、指圧師、鍼灸師など、体の痛みをやわらげる技術の種類は様々。その中からどの資格を選ぼうか、私は夜も眠れないほど悩んだものでした。
そして、悩んだ末に私が選んだのは整体師の道でした。その一番の理由は、今、この業界では痛みを伴わない施術が注目されていて、女性の私でもソフトな技術を強みに独立できる可能性があると知ったからです。
また、東京には技術を学べる学校が数多くあり、学ぶ環境の選択肢が豊富だったこともあります。こうした理由から、私は整体師への一歩を踏み出したのです。